COBIT 5 フレームワーク その4

皆さま、GEIT(Governance of Enterprise Information Technology)のエバンジェリストこと、ITコーディネータの元村憲一です。

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ブログの第11回目は、このブログの本題になっている GEITについての続きです。

第9回目で、ITガバナンスのフレームワークCOBIT5のエグゼプティブサマリーから、COBIT5が提供するものや定義についてお伝えしました。

今回は、COBIT5のエグゼクティブサマリーに書かれている環境変化についてお伝えして行きます。

 

COBIT5のエグゼクティブサマリーの冒頭で、現在の状況についてこのように記述されています。

・情報は全ての事業体にとって、重要な資源である
・情報の作成から破棄に至るまで、テクノロジーは重要な役割を果たす
・情報技術は益々進歩しており、事業体と、社会、公共、ビジネスの各環境に浸透している

つまり、情報は人・もの・金と並ぶ重要な資源となって、その情報のライフサイクルにはITが重要で、そのITは進化し続けて、世の中にとって必須のものとして浸透しているのが、現在の世の中の立ち位置だと言っています。

 

このような環境となった結果として、事業体とその経営陣はこれまで以上に、以下の事柄に力を注いでいるとしています。

・ビジネスの意思決定をサポートするための、高品質な情報を維持する
・ITの効果的で革新的な利活用で、戦略目標を達成し、事業面での効果を実現する
・高信頼で高効率的な技術を適用して、優れた事業運営を実現する
・ITに関わるリスクを許容可能なレベルに抑える
・ITのサービスとテクノロジーに関わるコストを最適化する
・増え続ける法規制や契約上の合意およびポリシーを遵守する

ここに列挙されている事は、GEIT(組織全体のITガバナンス)そのものだと言えます。

 

多くの成功や失敗事例から、この10年間で「ガバナンス」という言葉が、ビジネスの考え方の中心的な位置を占めるようになって、成功している事業体の取締役会と経営幹部は、以下の様になるとして、その重要性を説いています。

・ビジネス上の他の重要な事項と同様に、ITについて取り組む必要があるということを認識している
・事業部門とIT部門が一致協力する事で、ITはガバナンスとマネジメントのアプローチに組み込まれる

 

以上で、COBIT5の環境変化につては、終了です。

この続きはまた次回以降に、COBIT5のエグゼクティブサマリーに書かれている、5つの原則を取り上げていきます。

 

最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとうございます。

次回以降も、本題のGEITの凄いフレームワークCOBITを中心に、ISACAが発行している資格などについても順次お伝えして行きます。

ただし、ISACAの資料は、著作権の管理が非常に厳しいため、全引用とかはほぼ不可能となっています。

表現を変えたり、かみ砕いた言葉などで説明して行く予定です。

 

皆さまからの、ご意見・ご感想をお待ちしております。

これからのブログの成長に、どうぞご期待ください。

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【資格】
・ITコーディネータ
・公認情報システム監査人
Certified Information Systems Auditor (CISA)
・公認情報セキュリティマネージャ
Certified Information Security Manager (CISM)
・公認ITガバナンス専門家
Certified in the Governance of Enterprise IT (CGEIT)
・Certified in Risk and Information Systems Control (CRISC)

 

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