皆さま、GEIT(Governance of Enterprise Information Technology)のエバンジェリスト事、ITコーディネータの元村憲一です。
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ブログの第107回目は、このブログの本題になっている GEITについての続きです。
前々回の第103回目から、組織全体のITガバナンスのフレームワークCOBIT5のプロセス能力モデルについての説明を始めました。
今回も、COBIT5のプロセス能力モデルについての続きを取り上げていきます。
COBIT5のプロダクトには、以下の国際標準に基づいたプロセス能力モデルが含まれている事を前々回説明しました。
・ISO/IEC 15504 ソフトウェア技術 ─ プロセスアセスメント
そして前回は、COBIT5のプロセス能力モデルと旧バージョン(主にCOBIT4.1)の成熟度モデルとの違いについて、説明しました。
今回は、COBIT5になって何が良くなったかについて、説明します。
変更の効果
COBIT5のプロセス能力モデルとCOBIT4.1の成熟度モデルの効果を比較すると、以下の様になります。
・実行されているプロセスへの焦点の強化
・重複の削除によるコンテンツの簡素化
・プロセス能力アセスメントのアクティビティと評価の信頼性と再現性の改善
・プロセス能力アセスメント結果の有用性の改善
・一般的に受け入れられているプロセスアセスメントの標準への準拠
・実行されているプロセスへの焦点の強化
以下の2点を確認するために、よりプロセスへの焦点を強化しています。
・目的を実際に達成していること
・期待されている必要な成果を提供していること
・重複の削除によるコンテンツの簡素化
COBIT4.1成熟度モデルアセスメントでは、プロセスアセスメントをサポートするために、以下を含む特定のコンポーネントを複数使用する必要がありましたが、すっきりと簡素化されました。
・一般的な成熟度モデル
・プロセス成熟度モデル
・コントロール目標
・プロセスコントロール
・プロセス能力アセスメントのアクティビティと評価の信頼性と再現性の改善
3項目が改善された結果として、アセスメントの結果に関するステークホルダー間の議論および意見の相違が減少します。
・プロセス能力アセスメント結果の有用性の改善
アセスメント結果の有用性を改善したCOBIT5の新しいモデルが、より正式で厳密なアセスメントが実行されるようにするための基礎を確立しています。
・一般的に受け入れられているプロセスアセスメントの標準への準拠
国際標準に基づいたプロセス能力モデルに準拠する事によって、プロセスアセスメントのアプローチに対して、市場からの強力な支援が得られます。
以上の様に、COBIT5はイネーブラーと言う概念を導入して、その中の1つとしてのプロセスだけに絞り込む事で、国際標準に準拠したプロセスアセスメントを実現して、高い効果を生んでいます。
少し長くなりましたので、COBIT5のプロセス能力モデルの説明途中で終了します。
この続きはまた次回以降に、COBIT5のプロセス能力モデルについての続きとして取り上げていきます。
最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとうございます。
次回以降も、本題のGEITの凄いフレームワークCOBITを中心に、ISACAが発行している資格などについても順次お伝えして行きます。
ただし、ISACAの資料は、著作権の管理が非常に厳しいため、全引用とかはほぼ不可能となっています。
表現を変えたり、かみ砕いた言葉などで説明して行く予定です。
皆さまからの、ご意見・ご感想をお待ちしております。
これからのブログの成長に、どうぞご期待ください。
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【資格】
・ITコーディネータ
・公認情報システム監査人
Certified Information Systems Auditor (CISA)
・公認情報セキュリティマネージャ
Certified Information Security Manager (CISM)
・公認ITガバナンス専門家
Certified in the Governance of Enterprise IT (CGEIT)
・Certified in Risk and Information Systems Control (CRISC)
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