ITコーディネータと言う資格について その11

皆さま、GEIT(Governance of Enterprise Information Technology)のエバンジェリストこと、ITコーディネータの元村憲一です。

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ブログの第223回目は、このブログの本題になっている GEITについての続きです。

これまでほとんどは、ISACAの話題を中心にお伝えして来ましたが、第210回目からは、ISACAを離れて、日本のGEIT人材であるITコーディネータについて、お伝えしています。

 

【ITコーディネータの定義の変化】

ITコーディネータ制度は、経済産業省が、日本の競争力を回復する高度人材として、未来を見据えた構想の中で制度化した割には、10年以上経った現在でも、非常に認知度が低い状態が続いています。

 

そして、時代・環境の変化とともに、ITコーディネータとは? と言う定義が変わりました。

中身は変わっていないと思いますが、定義する言葉が以下の様に変化しています。

 

・過去

制度発足の当初は、以下の様に定義されていました。

ITコーディネータ(Information Technology Coordinator)とは、経営者の立場に立って経営とITを橋渡しし、真に経営に役立つIT投資を推進・支援するプロフェッショナルです。

ITコーディネータ資格認定制度は、ITコーディネータの実務を含めた能力をITコーディネータ協会が認定する資格認定制度です。

 

・現在

ITコーディネータ協会のWebサイトには、以下の記述があります。

URL:

https://www.itc.or.jp/

 

キャッチフレーズとして、この様に書かれています。

「ITコーディネータは、IT経営を実現するプロフェッショナルです」

 

IT経営? って、何でしょうか?

この言葉の説明については、長くなりますので、次回に回します。

 

そして、ITコーディネータの説明として、以下の様に書かれています。

 

◇ITコーディネータは経済産業省推進資格です

2001年、通商産業省による国家プロジェクトの一環としてITコーディネータ資格制度は設けられました。

現在、経済産業省の推進資格として、約6,500名の資格保有者が全国各地で活動しています。

 

◇あらゆる業種や多様な職域で活躍しています

製造業、小売業、サービス業をはじめ自治体、病院、学校、農業法人など多様な業種で数多くの実績、成果をあげてきています。

活動形態も独立業として、ユーザ企業・ベンダ企業内人材として、また政府、自治体のCIO補佐官など、多様な職域で活躍しています。

 

◇真に経営に役立つIT利活用を実現する人材です

ITコーディネータは、真に経営に役立つIT利活用に向け、経営者の立場に立った助言・支援を行い、IT経営を実現する人材です。

時代の潮流はSaaS/クラウド-経営革新・業務改革ニーズに合致する戦略的なIT利活用の推進人材として新たな役割を担います。

 

◇高い専門性とネットワークによる幅広いサポートを行っています

ITコーディネータの多くは経営系、IT系の専門知見、専門資格を持った人材です。

各地域のコミュニティやITコーディネータによるネットワークを通じ、お客様の課題に対し幅広い専門性を持ったサポートを行っています。

 

◇日本企業の経営を支援する多数の団体が応援しています

ITコーディネータ協会の運営には、商工三団体、情報産業団体、中小企業診断協会、日本税理士会連合会、日本公認会計士協会など、日本企業の経営を支援されている数多くの団体、組織から理事(役員)としてご協力をいただいています。

 

更に、ITコーディネータ協会は、2011年6月に以下の「ビジョン2011」を公表しています。

 1. ITコーディネータ協会及びITコーディネータは、中堅・中小企業の経営課題に精通し、ITによる解決を通じて経営力強化に貢献する。

 2. ITコーディネータ協会及びITコーディネータは、「SaaS/クラウド」潮流による新たなITサービス利活用時代において先導的な役割を担う。

 3. ITコーディネータ協会は、多様な専門スキルを保有するITコーディネータのネットワーク形成を通じ、新たな市場ニーズを創出する。

 4. ITコーディネータは、倫理規定、行動規範に基づき、ユーザーの信頼、期待に応えるプロフェッショナル人材として常にベストな支援を行う。

 

以上、非常に高いレベルで、かなり活躍している様に書かれていますが、事例は載っていても、統計が取れないようで、正確なところは分かりません。

データで見るITコーディネータを見ても、実際の支援件数や成果については、記載されていません。

成果を測定するための、正確な報告制度などがないので、実態は不明ですが、認知度の低さからすると、それほど大きな活躍をしていないと推測されます。

 

ITコーディネータがほとんど食い込めていないのでは? と言う悲しい現実があるのなら、何とか変革して行かなくてはいけません。

このブログを書いている目的の1つに、ITコーディネータのブランド力を上げるがあります。

たかが1人のITコーディネータが、ブログを書いたからと言って、そう簡単に認知度が向上するとは思っていませんが、微力でも努力して行きます。

 

少し長くなりましたので、ITコーディネータ資格について、説明の途中で終了します。

この続きは、次回以降に、ITコーディネータ資格の変遷や、ITコーディネータのバイブルと言われるプロセスガイドラインの内容についても紹介して行きます。

 

最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとうございます。

次回以降も、本題のGEITの話題として、ITコーディネータを中心に、ISACAが認定している資格の最新版が明らかになった段階で、順次お伝えして行きます。

 

皆さまからの、ご意見・ご感想をお待ちしております。

 

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【資格】
・ITコーディネータ
・公認情報システム監査人
 Certified Information Systems Auditor (CISA)
・公認情報セキュリティマネージャー
 Certified Information Security Manager (CISM)
・公認ITガバナンス専門家
 Certified in the Governance of Enterprise IT (CGEIT)
・Certified in Risk and Information Systems Control (CRISC)

 

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