COBIT5フレームワーク その60

皆さま、GEIT(Governance of Enterprise Information Technology)のエバンジェリスト事、ITコーディネータの元村憲一です。

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ブログの第188回目は、このブログの本題になっている GEITについての続きです。

第180回目で、COBIT5フレームワーク最後の付録Hの用語解説に入りました。

今回もその続きで、最後の付録である用語解説を見て行きます。

 

付録H 用語解説

 

第180回目で、英語の索引(アルファベット順)で並ぶ用語解説が、ただ単に訳されただけで、日本語では訳の解らない順番で、索引として全く使い物にならない事をお伝えしました。

このブログでは、用語の意味を考えた並びで解説を掲載して行く事にしています。

 

用語

 

・経済的ライフサイクル全体

投資プログラムによって、事業面の実利的な効果や、実際の支出(投資、経費、除却費)が生じると予想される期間の事です。

 

・投資ポートフォリオ

検討されている、または実施されている投資、もしくはその両方の集合体の事です。

 

・チャージバック

企業内の部門に、支出額を再配分する事です。

※チャージバックは、重要です。

 このようなポリシーが存在しない場合、特定の主要な支出額が、任意の計算式によって計算されたり、されなかったりする事から、製品またはサービスの実際の収益性に誤解を生じる可能性があります。

 

・モデル

与えられた一連のコンポーネントを記述し、かつそれらのコンポーネントがどのように相互関連しているかを記述する事で、オブジェクト、システム、コンセプトの主要な働きを記述する方法です。

 

・リソース / 資源

事業体が、目標を達成する事を支える事業体の資産です。

 

・情報

その他の重要な事業資産と同様に、事業体のビジネスに不可欠な資産です。

情報は、以下の様に、さまざまな形式を持ちます。

 ・紙に印刷される
 ・紙に書かれる
 ・電子的に保存される
 ・郵送される
 ・電送される
 ・フィルムに映っている
 ・会話の中で交わされる

 

・ドライバー

事業体または個人の行動を開始させる、またその行動に影響を及ぼす内外の要因です。

 

・状況(コンテキスト)

以下に影響する、またはそれらの活動を決定する様な、内外の要因の全体的な集合の事です。

 ・事業体
 ・エンティティ(要素)
 ・プロセス
 ・個人の活動

 

状況(コンテキスト)には、以下が含まれます。

 ・技術の状況
 ・データの状況
 ・スキルと知識
 ・組織と文化のコンテキスト
 ・戦略的コンテキスト

 

◇技術の状況

データから、価値を抽出する組織の能力に影響を及ぼす技術的な要因です。

 

◇データの状況

データの以下についてです。

 ・正確性
 ・可用性
 ・最新性
 ・品質

 

◇スキルと知識

一般的な経験や、分析的、技術的、ビジネス的なスキルの事です。

 

◇組織と文化のコンテキスト

政治的要因、および組織が直感よりもデータを優先するか否かです。

 

◇戦略的コンテキスト

事業体の戦略的目標です。

 

・コンピテンシー(遂行能力)

特定の以下を適切に実行する能力の事です。

 ・タスク
 ・アクション
 ・機能

 

・スキル

所定の結果を達成するために、学習された能力の事です。

 

今回は、用語解説の残りの用語について解説をまとめてみました。

何か、専門用語について、少し用語解説の数が少ないように思えますが、ここに出て来ていないその他の用語は、常識として知っているのが前提なのかもしれません。

 

これで、付録HのCOBIT5用語解説について、全てを終了します。

この続きはまた次回以降に、COBIT5の最後のまとめを紹介して行きます。

 

最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとうございます。

次回以降も、本題のGEITの凄いフレームワークCOBITを中心に、ISACAが発行している資格などについても順次お伝えして行きます。

ただし、ISACAの資料は、著作権の管理が非常に厳しいため、全引用とかはほぼ不可能となっています。

表現を変えたり、かみ砕いた言葉などで説明して行く予定です。

 

皆さまからの、ご意見・ご感想をお待ちしております。

 

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【資格】
・ITコーディネータ
・公認情報システム監査人
 Certified Information Systems Auditor (CISA)
・公認情報セキュリティマネージャー
 Certified Information Security Manager (CISM)
・公認ITガバナンス専門家
 Certified in the Governance of Enterprise IT (CGEIT)
・Certified in Risk and Information Systems Control (CRISC)

 

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