皆さま、GEIT(Governance of Enterprise Information Technology)のエバンジェリスト事、ITコーディネータの元村憲一です。
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ブログの第188回目は、このブログの本題になっている GEITについての続きです。
第180回目で、COBIT5フレームワーク最後の付録Hの用語解説に入りました。
今回もその続きで、最後の付録である用語解説を見て行きます。
付録H 用語解説
第180回目で、英語の索引(アルファベット順)で並ぶ用語解説が、ただ単に訳されただけで、日本語では訳の解らない順番で、索引として全く使い物にならない事をお伝えしました。
このブログでは、用語の意味を考えた並びで解説を掲載して行く事にしています。
用語
・経済的ライフサイクル全体
投資プログラムによって、事業面の実利的な効果や、実際の支出(投資、経費、除却費)が生じると予想される期間の事です。
・投資ポートフォリオ
検討されている、または実施されている投資、もしくはその両方の集合体の事です。
・チャージバック
企業内の部門に、支出額を再配分する事です。
※チャージバックは、重要です。
このようなポリシーが存在しない場合、特定の主要な支出額が、任意の計算式によって計算されたり、されなかったりする事から、製品またはサービスの実際の収益性に誤解を生じる可能性があります。
・モデル
与えられた一連のコンポーネントを記述し、かつそれらのコンポーネントがどのように相互関連しているかを記述する事で、オブジェクト、システム、コンセプトの主要な働きを記述する方法です。
・リソース / 資源
事業体が、目標を達成する事を支える事業体の資産です。
・情報
その他の重要な事業資産と同様に、事業体のビジネスに不可欠な資産です。
情報は、以下の様に、さまざまな形式を持ちます。
・紙に印刷される
・紙に書かれる
・電子的に保存される
・郵送される
・電送される
・フィルムに映っている
・会話の中で交わされる
・ドライバー
事業体または個人の行動を開始させる、またその行動に影響を及ぼす内外の要因です。
・状況(コンテキスト)
以下に影響する、またはそれらの活動を決定する様な、内外の要因の全体的な集合の事です。
・事業体
・エンティティ(要素)
・プロセス
・個人の活動
状況(コンテキスト)には、以下が含まれます。
・技術の状況
・データの状況
・スキルと知識
・組織と文化のコンテキスト
・戦略的コンテキスト
◇技術の状況
データから、価値を抽出する組織の能力に影響を及ぼす技術的な要因です。
◇データの状況
データの以下についてです。
・正確性
・可用性
・最新性
・品質
◇スキルと知識
一般的な経験や、分析的、技術的、ビジネス的なスキルの事です。
◇組織と文化のコンテキスト
政治的要因、および組織が直感よりもデータを優先するか否かです。
◇戦略的コンテキスト
事業体の戦略的目標です。
・コンピテンシー(遂行能力)
特定の以下を適切に実行する能力の事です。
・タスク
・アクション
・機能
・スキル
所定の結果を達成するために、学習された能力の事です。
今回は、用語解説の残りの用語について解説をまとめてみました。
何か、専門用語について、少し用語解説の数が少ないように思えますが、ここに出て来ていないその他の用語は、常識として知っているのが前提なのかもしれません。
これで、付録HのCOBIT5用語解説について、全てを終了します。
この続きはまた次回以降に、COBIT5の最後のまとめを紹介して行きます。
最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとうございます。
次回以降も、本題のGEITの凄いフレームワークCOBITを中心に、ISACAが発行している資格などについても順次お伝えして行きます。
ただし、ISACAの資料は、著作権の管理が非常に厳しいため、全引用とかはほぼ不可能となっています。
表現を変えたり、かみ砕いた言葉などで説明して行く予定です。
皆さまからの、ご意見・ご感想をお待ちしております。
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【資格】
・ITコーディネータ
・公認情報システム監査人
Certified Information Systems Auditor (CISA)
・公認情報セキュリティマネージャー
Certified Information Security Manager (CISM)
・公認ITガバナンス専門家
Certified in the Governance of Enterprise IT (CGEIT)
・Certified in Risk and Information Systems Control (CRISC)
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