皆さま、GEIT(Governance of Enterprise Information Technology)のエバンジェリスト事、ITコーディネータの元村憲一です。
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ブログの第129回目は、このブログの本題になっている GEITについての続きです。
昨日の第128回目で、付録C IT達成目標とIT関連プロセスの詳細なマッピングの説明に入りました。
今日は、その続きです。
まずは、昨日お伝えした事の確認からです。
付録Cの対応表は、IT達成目標がIT関連のプロセスによって、どのようにサポートされているかを詳細に示しています。
この対応表は、以下の情報で構成されています。
・列の見出し:IT BSCの視点でグループを分けた、17個全ての一般的なIT達成目標
・行の見出し:ドメイン別にグループ分けされた、 37個全てのCOBIT5のプロセス
・IT達成目標が、COBIT5のIT関連のプロセスによってどのようにサポートされるかというマッピング
IT達成目標とIT関連プロセスのマッピングは、以下の2つの尺度を用いて表現されています。
・P:主要
・S:副次的
昨日の確認ができたところで、37個のCOBIT5のプロセスから見た、17個のIT達成目標の関係(マッピング)に入ります。
COBIT5フレームワークにある、付録Cの表を直接貼り付けて説明したいのですが、著作権の問題があるかもしれませんので、内容を文章で表現します。
・評価、方向付けおよびモニタリング
EDM01 ガバナンスフレームワークの設定と維持の保証
P:主要
01 ITと事業戦略の整合性
03 IT関連の意思決定に対する経営幹部のコミットメント
07 ビジネス要件に合致したITサービスの提供
S:副次的
02 ビジネスが外部の法令と規制に準拠するためのITの準拠性とサポート
04 ITに関連する事業リスクの管理
05 ITを活用した投資とサービスポートフォリオにより実現された利益
06 ITコスト、効果およびリスクの透明性
09 ITの俊敏性
10 情報情報処理インフラストラクチャ、アプリケーションのセキュリティ
11 IT資産、資源および能力の最適化
12 アプリケーションと技術をビジネスプロセスへ組み込むことによる、ビジネスプロセスの可能性とサポート力
13 納期、予算、要件および品質基準を守り、効果を出すプログラムの提供
14 意思決定のための信頼できる有用な情報の可用性
15 内部ポリシーへのITの準拠
16 有能で意欲のあるビジネスおよびITの担当者
17 ビジネス革新のための知識、専門性および取り組み事例
EDM02 効果実現の保証
P:主要
01 ITと事業戦略の整合性
05 ITを活用した投資とサービスポートフォリオにより実現された利益
06 ITコスト、効果およびリスクの透明性
07 ビジネス要件に合致したITサービスの提供
17 ビジネス革新のための知識、専門性および取り組み事例
S:副次的
03 IT関連の意思決定に対する経営幹部のコミットメント
08 アプリケーション、情報および技術ソリューションの適切な使用
11 IT資産、資源および能力の最適化
12 アプリケーションと技術をビジネスプロセスへ組み込むことによる、ビジネスプロセスの可能性とサポート力
13 納期、予算、要件および品質基準を守り、効果を出すプログラムの提供
14 意思決定のための信頼できる有用な情報の可用性
16 有能で意欲のあるビジネスおよびITの担当者
EDM03 リスク最適化の保証
P:主要
04 ITに関連する事業リスクの管理
06 ITコスト、効果およびリスクの透明性
10 情報情報処理インフラストラクチャ、アプリケーションのセキュリティ
15 内部ポリシーへのITの準拠
S:副次的
01 ITと事業戦略の整合性
02 ビジネスが外部の法令と規制に準拠するためのITの準拠性とサポート
03 IT関連の意思決定に対する経営幹部のコミットメント
07 ビジネス要件に合致したITサービスの提供
08 アプリケーション、情報および技術ソリューションの適切な使用
13 納期、予算、要件および品質基準を守り、効果を出すプログラムの提供
14 意思決定のための信頼できる有用な情報の可用性
16 有能で意欲のあるビジネスおよびITの担当者
17 ビジネス革新のための知識、専門性および取り組み事例
EDM04 資源最適化の保証
P:主要
09 ITの俊敏性
11 IT資産、資源および能力の最適化
16 有能で意欲のあるビジネスおよびITの担当者
S:副次的
01 ITと事業戦略の整合性
03 IT関連の意思決定に対する経営幹部のコミットメント
04 ITに関連する事業リスクの管理
05 ITを活用した投資とサービスポートフォリオにより実現された利益
06 ITコスト、効果およびリスクの透明性
07 ビジネス要件に合致したITサービスの提供
08 アプリケーション、情報および技術ソリューションの適切な使用
13 納期、予算、要件および品質基準を守り、効果を出すプログラムの提供
17 ビジネス革新のための知識、専門性および取り組み事例
EDM05 ステークホルダーから見た透明性の保証
P:主要
03 IT関連の意思決定に対する経営幹部のコミットメント
06 ITコスト、効果およびリスクの透明性
07 ビジネス要件に合致したITサービスの提供
S:副次的
01 ITと事業戦略の整合性
02 ビジネスが外部の法令と規制に準拠するためのITの準拠性とサポート
13 納期、予算、要件および品質基準を守り、効果を出すプログラムの提供
14 意思決定のための信頼できる有用な情報の可用性
15 内部ポリシーへのITの準拠
17 ビジネス革新のための知識、専門性および取り組み事例
以前の付録B表の説明でも言いましたが、やはり表でないと全体像が把握しにくいですね。
しかし、この関係を丁寧に見ていく事で、COBIT5のプロセスによって、17個のIT達成目標が、支援されている n:m の関係を理解できると思います。
1回で、IT達成目標とIT関連プロセスのマッピングを説明すると長くなり過ぎるので、付録Cの説明は、COBIT5のプロセスの5つのドメイン毎に行う事にします。
この続きはまた次回以降に、IT達成目標とIT関連プロセス(別ドメイン)のマッピング詳細として、取り上げていきます。
最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとうございます。
次回以降も、本題のGEITの凄いフレームワークCOBITを中心に、ISACAが発行している資格などについても順次お伝えして行きます。
ただし、ISACAの資料は、著作権の管理が非常に厳しいため、全引用とかはほぼ不可能となっています。
表現を変えたり、かみ砕いた言葉などで説明して行く予定です。
皆さまからの、ご意見・ご感想をお待ちしております。
これからのブログの成長に、どうぞご期待ください。
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